山の中の暮らしがこれからもずっと続いていくために
ココイマ・プロジェクト(09年冬号)
編集室 更新日 2009年 12月 26日
【2009年冬号 特集テーマ:地域に暮らし、地域を支える】
自分が暮らす「地域」が、もっといきいきと楽しい場になれば……と、考える人は多いと思います。地域が持つ“宝もの(資源)”を見つけたり、つないだりしながら活動する団体を紹介します。
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山の中の暮らしが
これからもずっと続いていくために

プロジェクトのコンセプトは「地域の魅力は人にあり」。ココに暮らし、ココを支える方たちのすてきな表情と出会うことができました。民泊受け入れ家庭の皆さんです。左から小倉さん親子、杜若さんご夫婦、廣庭さん。
「ココ(左京区北部五地区)の暮らしや地域のイマを発信して、仲間を増やそう!」との思いをこめて名づけられた『ココイマ・プロジェクト』。日々を豊かに暮らす人々の姿(ココイマ)を発信することで、マチとつながり、地域を盛り上げています。
地域がつくる、新しい学校
プロジェクト初のテーマは、新しい学校づくり。地区内の六校を統合した「新・花背小中学校」について地域でワークショップを重ね、住民の間でビジョンを共有しました。
「地域を元気にしてくれる子どもたちを、地域が育てる」ことを目指して完成した新校舎は、住民が日常的に出入りでき、時には講師に変身する“開かれた学校”です。

2009年10月に完成した新校舎は「地域のみんなの家」。内装には地元産の木材も使用、林業地域ならでは。地域の願いのつまった学校を核として、まちづくりは進みます。子育て支援施設も併設!
山の暮らしを体験プログラムに
「ココの人たちは情が深く、当たり前のように助け合う。ココの資源は人と暮らしなんです」と、事務局の諏訪亜紀さん。“資源”を活かし、今年度は春と秋の二回、ココとマチを結ぶ「民泊」を京都市教育委員会と協働して開催。マチの小学生を各家庭で受け入れ、山の暮らしを体験してもらう事業です。
「喜んでくれることが一番」(廣庭弘一さん)と各家庭が知恵を出し、魚とり、畑作業、薪づくり、餅つきなど、盛りだくさんの体験プログラムをコーディネートしました。
「子どもたちがもう喜んで喜んで!」(杜若イトさん)、「孫ができたようで楽しい、新しい風が吹き込んだ」(小倉春子さん)と、受け入れ側も元気をもらった様子です。

地区内には茅葺きの民家も健在。なんと築400年という歴史あるこのお宅、取材時には田んぼも黄金色でした。中には立派なおくどさんが。
移住希望者が新たな担い手に

農山村への興味を持ち続け、移住を叶えた菊地さん。「将来はもっと(この地域に)若い人が入ってくるはず」と、移住促進をテーマに卒論を執筆中です。
現在、事務局では地域への移住にも力を入れています。今年八月には第一号の移住者が誕生。菊地篤さん(大学生)は、「ココの魅力は豊かな自然と人とのつながり。近所づきあいがあるのが新鮮ですね」と語ります。
現在、移住希望者が増えつつあり、山の暮らしに魅せられた人たちが、地域の新たな担い手になろうとしています。
プロジェクトが目指すのは、「10年たっても、20年たっても、山の中の暮らしがある存在」。マチの暮らしとは違った価値に触れることは、私たち自身の生活を見つめなおすきっかけにもなるはずです。
まずは、ココのイマを知ることから応援を始めてみませんか。
(取材・写真:柴野憩、写真:安東千紘、立藤慶子)
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ココイマ・プロジェクト
左京区北部五地区(花脊・別所・広河原・久多・百井)の住民が主体になって進める、地域活性に向けたプロジェクト。2007年、学校統合の話し合いをきっかけとして、自治振興会や各種団体のリーダーが集まり発足した。「暮らし」をテーマに、地域内外の交流・情報交換や移住促進に取り組む。

●連絡先
〒606-1104 京都市左京区花脊大布施町196番地(左京区役所花脊出張所内)
Tel : 075-746-0215 Fax : 075-746-0167
Email : info@kokoima.jp
http://kokoima.jp/



